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作家紹介

悠久の歴史がひそやかに息づいている町家を、斬新で独創的な手わざで、
ホテルでも旅館でもない唯一無二の空間に仕上げました。
森田恭通氏が手がける数寄屋造りの和の空間と、京を拠点に技を研き日を追求する若き匠、
東端唯氏、近藤髙弘氏、久住有生氏とのセッションは、過去から現在を貫き、さらに未来へと繋がる価値観を、まとっているかのようでございます。
近藤髙弘氏による、煌めく真珠がこぼれ落ちるかのような銀滴彩。
東本願寺の回収時に貰い受けた土を用いた上品で風情のある聚楽壁は久住有生氏の作品です。
東端唯氏が手がけたのは、モダンな風を吹き込んだ表情豊かな漆装飾。
夜の帳がおりると、竹製の照明が風雅な空間に陰翳を映します。
優美な静寂さをたたえ、茶の湯にも通じる侘び寂びの世界が広がり、心がほっこりされることと存じます。

東端 唯(ひがしばた ゆい)/漆装飾

月光に照らされた水面をイメージした作品です。
漆の深み、瑞々しさを体感していただきたいと思います。

1974年京都生まれ。漆芸家。
漆工芸(蒔絵師)の家に育ち、高校卒業後、漆芸家・鈴木雅也氏に師事し、漆を基本から学ぶ。
その後、京都工芸繊維大学でデザインを学び、さらに設計事務所に所属し、空間デザインの知識も得る。
あくまでも伝統的な漆工芸の技法を軸足にしつつ、その枠にとどまらないモダンで斬新な作品に取り組む。
プロダクトデザインから、ホテルなどの商業施設や住宅のインテリアや家具のデザインまで、幅広いフィールドで活躍し、さまざまな分野での新しい漆の可能性を探求している。
代表作は『ザ・ペニンシュラ東京』、『エクシブ京都』のアートワークなど。
http://www.higashibata.com/

近藤 髙弘(こんどう たかひろ)/銀滴彩

火の玉から、水の惑星となった地球。
銀滴の作品は、「火(窯)の中から水を表出させる」というイメージから生まれました。
気体・液体・固体と変幻自在に姿を変えて循環している水は、天と地を繋ぐ媒介を担っているのです。
そんな水は、生命そのもののように思えます。

1958年 京都生まれ。陶芸家、美術家。
祖父は人間国宝の近藤悠三氏、父は染付陶芸の代表作家・近藤濶氏という陶芸一家に生まれる。
1994年に京都市芸術新人賞受賞、2003年にInglis Allen Masters賞受賞。
陶芸で培った技術や手段を用い、土やガラス、金属などの素材で平面や立体の作品を制作。
幾何学的で抽象的な染付作品の「時空壺」シリーズ、金属板に銀泥を塗り、窯に入れて焼付けたオリジナル技法による「銀滴」シリーズなどが代表作。
国内にとどまらず、ブラジル、イギリス、アメリカなど世界各国で展覧会を開催している。
また、1997年から奈良・天河神社など各地にて野焼きなどのアースワークを継続。
2011年3.11以後は、「HOTARU」「命のウツワ」と題したアートプロジェクトも行っている。
パブリックコレクションは、メトロポリタン美術館、ボストン美術館など多数。
http://www.kondo-kyoto.com/taka/top.html

久住 有生(くすみ なおき)/聚楽壁

京都に昔からある内壁や外壁に見られる土壁。今では目にする機会もずいぶん少なくなっています。
だからこそ、本物の土の表情に触れてほしい、そんな想いで製作しました。
私たち左官職人は、下地からていねいに塗りあげていきます。その施工の過程は、ひと工程ごとがたいへん美しく感じられるものです。
また、創られた土壁は、雨風などの自然の影響を受け、風化してゆく様も心に響くものがあります。
創って終わりではなく、そこにいる人々が長い年月をかけて大切に見守ってきたからこそ、今もなお、その時代の美しさが残っているのです。
そして、次の世代、またその次の世代の人々にこの美しさを感じてほしいと思っています。
そんな願いを籠めて創りました。

1972年兵庫生まれ。左官職人。
父は、カリスマ左官職人の久住章氏。祖父の代から続く左官の家に生まれて、幼少のころより鏝を握る。
18歳で親元を離れ、日本各地の親方の許で修業し、1995年に「久住有生左官」を設立する。
商業施設、文化関連施設、教育関連施設、個人邸などの壁をはじめ、アートワークも手掛け、さらに、茶室や文化財など高い技術が要求される、歴史的建造物の修復の仕事にも携わる。
この修復の仕事は、国内のみならず、ドイツ、フランスなど海外からのオファーも多い。
デザイン段階から手掛けることが多く、伝統的な左官技術とオリジナリティー溢れるアイデアが、国内外での大きな評価につながり、建築家の信頼も厚い。
また、伝統的な左官の技術の周知活動にも積極的で、ワークショップや講演会を開催している。
主な作品は、『INAX土・どろんこ館』、『JR金沢駅』、『安野光雅美術館』など多数。
http://www.kusuminaoki.com/

森田 恭通(もりた やすみち)/インテリアデザイン

千年の都、京都の室町時代に北野天満宮の造営に使った残木で7軒の水茶屋を造ったのが起こりとされる「上七軒」は、歴史や伝統に加え、絆と現代が共存し、新しい才能と歴史ある京文化が融合することが叶う、懐深く、高い美意識を感じさせる魅力的な場所です。
そんな「上七軒」に、歴史とクリエイティブが共存し、その場に居るだけでも感性が刺激されるような、特別な「宿」を創りたいと私は考え、 この「HITOYADO」を造らせていただきました。
皆様がご滞在頂く折に、ここでしか感じることのできない体験と、 新たな京都の魅力との出会いがございますことを願っております。

1967年大阪生まれ。2001年の香港プロジェクトを皮切りに、ニューヨーク、ロンドン、カタール、パリな ど海外へも活躍の場を広げ、インテリアに限らず、グラフィックやプロダクトといった幅広い創作活動を 行なっている。2013年婦人服・婦人雑貨フロアに引き続き 2015年にはリビング、ベビー子供フロアの 「伊勢丹新宿本店本館 再開発プロジェクト」が完成した。 2013年自身初の物件集「GLAMOROUS PHILOSOPHY NO.1」がパルコ出版より発売。また写真家としても活動しており、2015年に引き続き2016年11月にパリで写真展も開催した。

SEGD Global Design Award、A' Design Award and Competition、Design For Asia Awards、 The International Hotel and Property Awards、INTERNATIONAL PROPERTY AWARDS、 THE LONDON LIFESTYLE AWARDS、The Andrew Martin Interior Designers of the Year Awards など、受賞歴多数。

http://www.glamorous.co.jp